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子宮体癌術後日記  **ぴょんぴょんがキャンサー・サバイバーになるまで**

親しい人とのお別れ、新たな病気の発覚、癌再発??etc。いろいろあった子宮体癌術後5年間の全記録です。

読書感想文

ここのところ、たてつづけに2冊の本を読んだ。

神戸の酒鬼薔薇事件犯人の両親が書いた「少年A この子を生んで…」(文春文庫)は、読んで腹立った。
反省しているようでいて、その後にすぐ「でも、なになに」と言い訳が入る。
1999年に書かれたものらしいけど、今でも同じ考えだとしたら、とんでもないことだ。
印税は、すべて被害者のために使われるとのことだったので、まぁ溜飲が下がったけど、なんだかな~。
酒鬼薔薇少年には弟が二人いる。
何も落ち度がない、でも、凶悪犯を兄に持ってしまった弟さんたちの将来だけは案じられてならない。
ろくでなしバカ親父を持ったぴょんぴょんも通ってきた道だけど、世間の目は、なかなか厳しいっす。
「あの人の身内だから、やっぱりとんでもない人なんだろうな」という先入観で見る人が多いから、払拭するのはまぁそこそこ大変です。

もう1冊は、ヨットレース中に船が転覆して、救命いかだで1カ月近く漂流した人が書いた「たった一人の生還」(新潮文庫)。
漂流当初に食料も水も海に落としてしまい、食べるものはほとんどなく、自分の尿を飲むという極限状態の中、一緒にいた仲間が次々と亡くなって行く。
当時、救出直後の筆者をニュース映像で見たけれど、何も話さなくてもどんなに凄絶な思いをしてきたかがわかる顔付きをしていた。
ガリガリに痩せて、でも目だけはギラギラと光り、正直言って怖かった。
彼はたった一人の生還者として、漂流仲間の遺族との関わりとか、社会生活とかのいろいろな面で重い十字架を背負っている。
今頃、どうしているのかなぁと思う。
この本は、病気になる前に読んで「すごいな」と思っていたのだけど、入院中、思い出すことが多かった。
漂流、生と死、夜がいやだったこと、生還などなど、入院生活と相通じるものがあるのかもしれない。

今でも、病気の仲間が亡くなったり、状態の良くない患者さんから「ぴょんぴょんはいいわよね。がんだけど、私みたいに具合悪くないもんね(だから、甘えさせて。ぴょんぴょんなら、私の気持ちわかるでしょ?というニュアンス)」と寄りかかられ、怒ることもできず、重たいなぁと感じると、この本に手が伸びるかな。
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  1. 2001/08/08(水) 23:30:00|
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