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子宮体癌術後日記  **ぴょんぴょんがキャンサー・サバイバーになるまで**

親しい人とのお別れ、新たな病気の発覚、癌再発??etc。いろいろあった子宮体癌術後5年間の全記録です。

夕暮れの道で

お金がない。

って言うか、銀行に行けばあるのだけれど、体調と相談していたらなかなか出かけられず、気が付いたら我が家の財布には小銭を含めて1000円くらいしか入っていない。
これでは出前も取れないじゃん!

ということで、夕方になってから近くの信用金庫へお金をおろしに行った。
その帰りにスーパーへ行き、ちょっとお買い物。
店から出てきた時には、春の夕暮れの時間になっていた。
お惣菜を買い込んだ袋を下げて人気のない裏道をぷらぷら歩いていたら、どこからか猫の鳴き声か子供の泣き声がする。
泣き声はだんだん近くなり、「ママー…」という言葉になった。
ランドセルを背負った小さい女の子が、半べそをかきながら向こうから歩いて来る。
どう見ても小学校低学年。
ランドセルの新しさから想像するにたぶん1年生。
時間は午後6時。
なんでこんな時間にこんなところにいる?
この時世、嫌な想像が頭をよぎる。

いじめ?
痴漢?
通り魔?

そばに行って「どうしたの?」と聞くと、ほっとしたような表情で「家に帰る道がわからない」と言う。
学校が終わってから「ガクドー」に行って、そこから帰る途中、道がわからなくなったのだそうだ。
子供のいない私には「ガクドー」が何なのかピンとこなかったのだけれど、学童保育のことではないかなと思いあたった。

その子の言う自宅住所は私にはわからない。
でも近くに交番があるので、「とにかく交番に行って地図を見よう。絶対にお家に帰れるから大丈夫。心配しないで」と言うと、素直についてきた。

ものの20mも一緒に歩かないうち、その子は周囲を見ると、「あ、ここには見覚えがある!」といきなり駆け出した。
荷物を持っていてしかも運動不足&脚が痛い私には追いかけられない早さだ。
みるみる遠ざかっていく小さな背中に「ねぇ、ほんとにわかったの? 大丈夫?」と叫ぶと、「うん!」という返事が遠くから返ってきて、あっと言う間に女の子の後姿は春の夕暮れの薄墨色の中に見えなくなった。

あの子は無事に家へ着いただろうか。

銀行に行って、帰りにスーパーへ寄っただけなのに、帰宅後は足がかったるい。
ごく軽くではあるのだけれど、太ももが熱を持った感じ。
これって…。

運動不足と思うことにします。
たぶん、そうだろうし。
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  1. 2003/04/16(水) 23:30:00|
  2. 閑話|
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